眼科クリニックが実施すべき効果的な集患・来院対策は?
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- 眼科
目次
眼科クリニックを開業されている先生方へ
下記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
☑ 患者数を伸ばしていきたい・1日の患者数をより増やしたい
☑ 患者数を増やしていくために何をしたらよいかわからない
☑ 眼科クリニックにおける効果的な集患(集客)施策を知りたい
☑ 看板広告やWEB対策といった手法があるが、なにが有効なのかわからない
全国各地の眼科クリニックの先生方より、上記のようなお悩みについてご相談を受けることが多くございます。
本コラムでは、眼科クリニックの集患(集客)においての考え方やポイントについて、具体的集患施策とあわせてお伝えさせていただきます。
集患ができる眼科クリニックになるための3つのポイント
ポイント①:自院の現状を把握する
集患(集客)対策を行ううえで、まず大切なのは、自院の現状を把握することです。
「自院の患者様はどこから来ているのか」
「自院の患者様は何の交通手段で来ているのか」
「何をきっかけに来院いただいているのか」
まずはこれらの質問に経営者である先生が把握しており、答えられるかどうかが重要になります。自院の診療圏は当然ながらエリアやそこに住まわれている方々の年齢層、生活仕様によって異なりますので、自院の診療圏や患者様の特徴を把握したうえで、それにあった対策をすることで効果的な集患対策が可能です。
ポイント②:自院の強み、注力していること(疾患・治療)を患者さんに伝えましょう
患者さんに選ばれるクリニックになるために、自院の強み・力を入れていることをあらゆる媒体に載せて発信していくことが大切です。
患者さんとしては、基本的に情報が不足しており、眼科を受診する際にはその情報を調べることから始まります。
この時に、患者さんの欲しい情報を発信できているかどうかが、選ばれるクリニックへのポイントになります。
例えば白内障手術を検討している患者さんが、眼科クリニックを探しているとしたときに、白内障手術について懸念している、実施に悩んでいる患者さんが知りたい情報の記載がなければ、手術への不安要素を払拭できずに候補から外されてしまうでしょう。
一方で白内障手術について詳しい情報が掲載されていたり、注力しているクリニックであるとPRできており、この時点で他院よりも信頼を獲得できれば、来院いただける可能性は高くなります。
ポイント③:集患を伸ばすために販促費をかける・投資する
以前まではクリニックを開ければ患者さんが集まり、ある程度の収益を立てることができておりましたが、エリアや競合の数によっては集患が難しいクリニックも増えてきております。
こうした環境の中で集患を伸ばしたいと考えられている先生方には、販促費をしっかりとかけていただくことを我々はご提案しております。
集患を課題に感じていても、対医業収入でみた時に販促費用にわずかしか投資していないクリニックも少なくありません。
医療において、販促を積極的に行うことに抵抗を持たれる先生方もいらっしゃるかと思いますが、我々の一つの考え方としては自院の治療の押し売りではなく、「適切な医療」を「必要としている患者さん」に届ける・提供するために販促を行うべきと考えております。
眼科クリニックが取り組むべき具体的な集患施策
クリニックの状況を踏まえたうえで、適切な集患施策を行っていくことが必要です。
ここからは具体的な集患施策について8つにまとめてご紹介していきます。
それぞれの集患施策で自院の強みを発信していく、媒体に応じて必要であれば費用をかけていただくことが重要になります。
①チラシ/ポスター
②看板、交通広告
③地域雑誌
④ホームページの運用、更新
⑤ポータルサイト
⑥リスティング広告(SNS広告)
⑦マップ上からの検索
⑧SNS活用(LINE公式アカウント・Instagram等)
①チラシ/ポスター
まず、チラシ・ポスターを活用した集患方法についてです。
自院をまずは知っていただく、認知のための活動として、開業時にチラシを近隣地域に配布した先生方もいらっしゃるかと思います。
最近では購読者数が減少しており、他のチラシと紛れてしまいがちな新聞の折り込みチラシよりも、より目にとまるためにポスティングチラシを推奨しております。
また新規集患とは別に既存患者様向けにハガキDMを用いて、定期通院を促す手法もあります。
②看板(交通広告)
看板・交通広告については直接来院に結びつく媒体というよりは、クリニックの認知度を自院診療圏に広めるための媒体といえるでしょう。
上述の特徴から費用対効果が測りづらく、敬遠される先生方もいらっしゃるかと存じますが、エリアによっては侮れない媒体です。
特に交通広告の媒体で検討すべき項目の一つは患者さんの交通網に合わせた出稿です。
クリニックの患者さんがどの交通手段(電車・バス・車・徒歩)を用いて来院されているのか、それに応じて媒体への出稿を検討しても良いかもしれません。
例えば電柱広告であれば、徒歩や自転車での患者さんの来院が多いクリニックであれば検討の余地がありますし、実際に出稿場所に足を運び、交通量や目に止まるような場所に掲載されるかどうか確かめるとより良いかと思います。
一方で、更なる診療圏の拡大を狙うなど、現在獲得できていない患者層へのアプローチといった意味合いにおいても検討してみても良いかもしれません。
これらの広告はオンラインの集患施策とはまた違った層にアプローチできるため、上手くミックスして活用することでより幅広い層にアプローチが可能になります。
③地域雑誌
地域によっては、購読者数が多い地域雑誌が存在することがあり、こうした紙媒体に掲載することで大きな効果を発揮することもあります。
HPやWEB広告といったオンライン集患の重要性が高まっている昨今ではありますが、高年齢層やエリアによってはこうした紙媒体の手法も有効です。
④ホームページの運用、更新
ホームページはWEB上の自院の看板のようなものです。
現代では、WEB上で検索してクリニックを探す時代になりましたが、もしWEB上に自院の看板がなければ、自院は気づかれず来院の選択肢から外されてしまうこともあります。
またWEB上の看板として立地が重要になり、検索した時により上位に表示されることで自院ホームページにアクセスされやすくなります。
ホームページには、自院の情報はもとより、自院の強み、特徴(注力している疾患や治療)を掲載していくことで、より選ばれやすい魅力的なホームページになります。
さらに、日々の更新で患者さんが検索する(≒患者さんが持たれている眼の悩みに関する)コンテンツについても網羅的に掲載するなど、自院のホームページを育てていくことで、Googleからも評価されより上位表示が狙えるような集患に強い媒体にすることができます。
⑤ポータルサイト
Webページにアクセスするための様々なコンテンツが揃ったサイトのことをポータルサイトと呼び、様々なWebページへの入り口を持ったユーザーにとって便利なサイトになります。病院・クリニック向けのポータルサイトになりますと、エリアや科目などを指定して、クリニックや病院の一覧を見ることができるサイトのことを指します。
自院の集患したい検索キーワードにおいて、ポータルサイトが上位表示される場合は、そのサイトでの対策をすることをおすすめします。
⑥リスティング広告
リスティング広告(検索連動型広告)とは、ユーザーが検索したキーワードに合わせて検索結果に表示される広告になります。
出稿した広告がクリックされる度に費用が発生します。
※金額は検索キーワードの入札条件や競合の出稿状況により異なります。
リスティング広告でできること(メリット)で特に大きな特徴は下記になります。
・指定した検索キーワードで上位表示ができる
狙った疾患、治療に対してアプローチが可能です。(例・白内障手術)
・指定したエリアのみに広告が出せる
自院から〇キロ圏内、〇〇市内といったエリア設定が可能です。
リスティング広告に投資を行い、検索画面の上位表示をさせることで、短期間でHPへのアクセスを獲得することが可能です。
また設定に応じて、狙ったキーワードやエリアにおいて集患を行うことができることも利点になります。
リスティング広告の出稿自体は誰でも可能にはなりますが、出稿キーワードの選定や出稿後の費用対効果の確認、適切な広告文の選定など継続的な広告のチューニングについてと工数のかかる業務になりますので、ノウハウのある方にお任せするのも選択肢として検討しても良いかもしれません。
⑦マップ上からの検索
検索画面において、マップでの検索結果が上位に表示されるようになってきております。またマップ上でクリニックを探す方も増えていることからも、集患においてより注力したい項目になります。
マップ上の検索については、患者さんとの現在地から近い箇所、検索キーワードに関連性の高い医院を上位表示する仕組みになります。
Googleビジネスプロフィールの店舗登録(オーナー登録)を行うことで、Googleマップ上で検索された時に自院の基本情報を掲載・編集することが可能になりますので、登録を進めたうえで自院の掲載情報を充実化させることが対策の第一歩になります。
⑧SNS活用(LINE公式アカウント・Instagram等)
SNSについても各種媒体がありますが、特に眼科クリニックにおいて活用されているものは、LINE公式アカウント、次点でInstagram、TikTokといった媒体が挙げられます。
LINE公式アカウントは、一度来院いただいた方に友だち追加してもらいます。
登録いただいた患者さんに対しては、自院からいつでもアプローチが可能という点で既存患者さんに対して協力なツールといえます。
Instagramは、写真・動画がメインとなりますのでより自院の雰囲気が伝わりやすい媒体になります。
このことからも、集患とは別に採用においても副次的効果を発揮することがあります。
どちらも媒体への登録者(フォロワー)が多ければ多いほど、効果が発揮される媒体となるため、いかに患者さんに登録いただくかがポイントになります。
上記以外の媒体でいえば、YouTubeがおすすめです。
動画コンテンツは、情報量が多く伝わりやすいとともに、患者さんへの説明手段の代替といった手法でも幅広く活用が可能です。
まとめ:集患に強い!患者さんから選ばれる眼科クリニックになるために
もっと眼科クリニックに患者さんを呼び込みたいとお考えの先生方には、知っておくべき集患の手法について、本コラムでは、具体的な施策を含めお伝えさせていただきました。
既に実施している施策、自院でまだ取り組めていない施策それぞれあるかと思いますが、重要なのは、自院の集患の課題にあった施策に注力できているかどうかです。
HPのリニューアルやSNSの開始など、今からオンラインの施策を取り入れることも遅くはありません。
またクリニックのステージによっては、より上を目指していきたいがどこか限界を感じていらっしゃる先生もお読みの方の中にはいるかもしれません。
そういったお悩みをもつ先生方は、今までの販促媒体とは別の媒体を取り組む・集患施策のエリアを広げてみる(診療圏拡大)ことでまた現状とは違った患者層を獲得するといった視点も必要になります。
・クリニックに欠けているもの(課題)を把握し、それに見合った施策を実行する。
・今までの集患の取り組みからよりアップデートしていく。
・売上分に応じて集患への投資を行っていただく
なにか一つでも実行に移していただければと思いますし、クリニック経営のヒントになれば幸いです。
もしもより詳しくアドバイスが聞きたい方は下記バナーより「無料経営相談」にお問い合わせください。
眼科クリニック専門のコンサルタントが、【クリニックごとに1回限定・1時間程度】、集患を含めた経営課題についての個別相談が可能です。
集患を伸ばしているクリニックが実施している、成功事例についても個別相談でお伝えできますので、お気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いたコンサルタント
久保田 駿
首都大学東京(現・東京都立大学)を卒業後、新卒で船井総合研究所に入社。入社後は、土地活用事業、人材紹介サービス事業でのコンサルティングに携わり、現在は医療業界において眼科クリニックを専門としてコンサルティング活動に従事している。
地域の患者様に選ばれるクリニックづくりのために、外来患者の集患や患者満足度を下げずにより多くの患者様を診療を可能にする診療効率化の支援を実施。
特にHPを中心とした集患体制の構築と、院長だけでなく、現場スタッフの意見や患者様から声を鑑みながら、院長・スタッフ・患者様の三方良しを目指した実行サポートを得意としている。
クリニックの業績UPと無理のない診療体制の構築の両面からクリニックの発展に尽力していく。