2015年4月度　整形外科経営研究会

2015年1月25日船井総合研究所五反田オフィスにて、「整形外科経営研究会」が行われました。 ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました！

第1講座 「平成27年度介護報酬改定」と「整形外科が取り組むべき介護サービス」

第1講座では、弊社船井総合研究所の介護サービスコンサルティングチームーダーの管野より「平成27年度介護報酬改定」と「整形外科が取り組むべき介護サービス」についてお伝えさせていただきました。 整形外科のデイケア・デイサービスといった介護事業への参入はここ数年非常に増えていますが、一方で、整形外科の先生方からは介護領域のことはよくわからない・・・というお声が多いのも事実です。 今回ご参加いただいた先生方の中で、デイケアなど介護事業をされていらっしゃるのは2法人だけでしたので、今回は介護施設の種類や介護保険の概要といった基本的な講座からお届けさせていただきました。 介護業界のトレンドとしては、低投資で始められる訪問・通所サービスがここ数年人気となっています。デイサービスの数は既にコンビニの数よりも多いのが現状。 その中で、周りの施設とどのように差別化を図るのかは重要になっています。一方で訪問介護の数は１年間で250増加し、250減少するというのが現状で、サービス内容での差別化を行いにくいために廃業とするところも多くあります。 また、不動産業・建築・建設業などがサービス付高齢者住宅をはじめとした施設系に参入してきています。 「施設を作れば定員が埋まる」時代に作られた質の低い施設が多い業界であるため、新規に参入した特徴を持った施設の方が集客をしやすい一面もあります。 今回の介護報酬改定では、デイケア、訪問看護（病院・診療所の場合）以外、全て報酬ダウン（平均2.27%）改定となっています。ただし、デイケアでも個別にみていくとマイナス改定となっており、厳しい改定であったことに変わりありません。 デイサービスの要支援の方への利用制限が入るなど、社会保障の財源確保や「結果が出る介護」を提供することを求められている内容となりました。 こうした背景を踏まえて、整形外科がとるべき介護施策について、介護現場を知る管野だからこそお伝えできる内容を熱くお伝えしました。先生方も大きくうなづきながら講座を聞いていただき、予定時間を超えつつも充実した時間となったようです。

昼食

整形外科研究会では昼食時も大切な学びの時間。
各テーブルに船井総研のコンサルタントもご一緒させていただいて、先生方の取り組みを聞かせていただいたり、船井総研からちょっとした情報をご提供したりとどちらのテーブルも盛り上がっていました！
特に盛り上がっていたのは助成金の話でしたね。
そんな助成金あるなんて知らなかった！という声も上がっていました。

第2講座　情報交換会

情報交換会では、皆様オープンマインドで自社事例の発表や質問をされていました。その中から一つご紹介いたします。 理学療法士の採用は整形外科においては重要なテーマのひとつでもあり、また人材の確保が難しくなっている今、経営に直結するとても大切なテーマのひとつです。 ４月で新卒採用が終わったところ、ということもあって参加者の皆さんにとってはとても関心の高いテーマでした。 若い学生層ほど、また地方郊外部ほど、WEBコンテンツの充実を図る方が採用の成果につながりやすいという傾向があります。特に整形外科は集患は高齢者を中心とするので、ついWEBがおざなりになってしまいがちですが、採用面で言うと整備が必須。情報交換会の中では採用に成功した採用ホームページや求人広告なで実際に反響が高かった広告文、写真、キャッチコピーを共有するなど、活発な意見交換が行われていました。 医院に帰ってからすぐに行える情報がたくさん手に入る・・・情報交換会の魅力はやはりここにありますね。 意見交換は活発なままに会は終了しました。お試しで参加されていた先生方も３名がご入会いただきました。