瑞枝会クリニック様
本日は京都市にて開業されている
瑞枝会クリニックの小椋哲先生に取材のお時間をいただきました。
小椋先生は「瑞枝会モデル」と呼ばれる独自の診療モデルを確立し
患者様への治療効果も担保しつつ、「医師を疲弊させない」仕組みを構築していらっしゃいます。
今回は小椋先生に最近の取り組みや今後取り組みたいとお考えの事柄についてお伺いします。
まずは「安心感がある」ところでしょうか。当院では最低でも10分の診療時間は確実に確保しています。
それに加えて予約料を追加で支払うことで20分、40分、60分の診療時間を確保することができます。
この仕組みを「瑞枝会モデル」と呼んでいるのですが、これは患者様側からすると「一定の診療時間を自分のために確保して、この時間はしっかりと診てもらうことができる」という安心感に繋がります。
他の心療内科・精神科クリニックでは医師の診察時の気分によって時間がぶれてしまうこともあり、それが診察時の不満や、
待ち時間の発生になってしまうことも多々あります。
しかし当院では患者様自身が時間枠を決め、その通りに診療を進めるので、上記のような不満が生まれにくく、「安心感」を感じながら通院できる体制が整っています。
また、「予習をしていること」も当院の特徴であり、患者様に安心感を感じていただくことができる要素だと感じています。
毎日、その日来院される患者様のカルテ情報を見て、「前回どんな会話をしていたか」、
「どのようなことを訴えていたか」など前回の診療時の記憶を呼び起こし、その日の診療の進め方を何パターンも想定しておきます。
この予習を行うことで、時間枠内でも患者様にご満足いただける品質の診療を進めることができますし、治療効果も高めることができます。
瑞枝会モデルではドクターの「対人援助職」としてのスキルがかなり重要になってくると思いますが、業界に向けての教育機関などは検討していらっしゃるのでしょうか。
こちらについては現在構築中ですが、なんらかの教育プログラムを作成したいと思っていまカウンセラーのレベルの高さが治療の質に直結すると思っているので、カウンセラーの採用には力を入れています。
カウンセラーに関してはカウンセリング技術について研修や教育することが業界時流になっているにも関わらず、
ドクターにはそれがないことが非常に不思議でした。
心療内科・精神科ドクターにも、もちろんカウンセリング技法が必要ですし、それを身に着けるために3階に併設のカウンセリングオフィスでカウンセリングの実践、フィードバックを行うプログラムを構築中です。
瑞枝会モデルにおいては診療の効率を高めることも重要なように感じますが、どのように整備されていらっしゃいますか。
Microsoftのクラウドサービスを活用し院内の書類管理を行っています。
その他、薬局からの疑義照会、院内のやり取りに関してもすべてチャットで実施しています。
もちろんすべてを紙から電子媒体に移行しているわけではないのですが、移行できるものに関してはこのような形でデジタルツールを活用しています。
その他、書類作成業務については下書きを外注の秘書に委託しているので、スムーズに進められるように体制を整えています。
今後の展望について教えてください。
今後はこの瑞枝会モデルを引き継ぐことができる後任ドクターを育成して分院を展開したいと思っています。
診療は安心して任せることができる後任ドクターに任せて、私自身は理事長としてマネジメントや後任育成に注力し、社会性と収益性の両方を追求できる診療モデルをより広げていきたいですね。
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