繁忙期直前!すぐにできる効率化施策~問診の分業~
2020年2月21日配信
先生方、こんにちは!
船井総合研究所の田中でございます。
花粉がだんだんと飛び始め、だんだんと忙しくなってきている医院様も多いかと思います。
本日は、繁忙期直前にすぐ取り組める効率化施策として、「問診の分業施策」をお伝えします。
診療スピードを上げるためには、
やはり、診察室での医師による問診をどこまで減らせるかがカギとなります。
すぐに取り組める3つの施策
・アレルギー性鼻炎問診票を導入
アレルギー性鼻炎の患者さんに確認することはパターンが決まっており、医師以外のスタッフさんが確認できることが多いです。
問診票を作成し、事前に書いていただきましょう。
問診票の項目は以下のような内容が良いでしょう。
①花粉症で医療機関を受診したことがあるか?
②どのような症状があるか?(A.鼻水 B.鼻づまり C.くしゃみ D.目のかゆみ)
③目薬・点鼻薬のご希望
④コンタクトを使用しているか?
⑤何か飲んでいるアレルギーのお薬があるか?
⑥飲んでいる薬の効果はあるか?
⑦今までにアレルギー検査を行ったことはあるか?
⑥(無ければ)アレルギー検査を希望されるか?
・受付で主訴を聞いておいてもらう
問診票上で複数の症状があり、どれが主訴なのかわからない場合、結局診察室で先生が、患者さんにまた問診をして時間がかかってしまうということはよくあるのではないでしょうか?
1人当たりに問診する時間こそ短いかもしれませんが、それが積み重なれば大きなロスタイムとなります。
ぜひ、受付スタッフから患者さんに、「この中で一番お困りの事は何ですか?」と聞いていただき、カルテに主訴がわかるように入れておいてもらうようにしましょう。
・主訴やその他の症状に対して、いつからか?を聞いていただく。
これも先ほどと同様に、診察時に聞いているケースが多く見られます。
こういったこともスタッフにお願いし徹底して聞いていただくことで診察時間の短縮につなげていきましょう。
以上3点お送りいたしました。 まだやれていないことがあれば、是非取り組んでいただければと思います。
理想的には、スタッフが医療知識やヒアリング力をつけて、医師の代わりに問診をとれるようになるのが良いです。
効率化で成功している医院さんでは、実際に全員が医師の代わりに問診をとれるようになっています。
また最近では、この問診をフォローするITツール「WEB問診」というものも出てきております。
WEB問診とは、患者様ご自身のスマートフォンやPCから事前に問診をWEB上で入力していただけるものです。
WEB問診を活用することによって
- 疾患や患者さんの性別・年齢等の属性ごとに問診を深く聞けるようなシステムになっており、診察前に十分に患者さんの情報を集めることができる
- 紙の問診票から電子カルテへの転記をしていた作業を無くすことができる
などといったことが可能になります。
このようなITツールも導入していくことがこれからの時代必要になってくると思います。
ぜひ、ご検討いただけると良いかと思います。
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