vol.74「診療報酬改定による医療機関の経営が変わる!」

2015年12月7日配信

 
来年度の診療報酬改定の内容が、少しずつ明らかになってきました。
大きな方向性としては、
 
2008年以来8年ぶりのマイナス改定です。
 
診療報酬は、『薬価』と『診療報酬本体』に分かれるが、
薬価はマイナスとなり、本体部分に関しては今回も切り込まず小幅の
プラスになることが予想されている。
 
ここから、来年に向けて議論の中で二転三転することもあるが、
現状ではこのようなアナウンスがなされている。
 
今回、改定に伴い話題になっているのが、
 
薬局の『かかりつけ薬局』機能の強化です。
 
『医療費の抑制に向け、患者の服薬情報の一元管理や服薬指導を手掛ける「かかりつけ薬局」の調剤報酬を手厚くする一方、特定病院の処方箋を扱うだけで、かかりつけ機能を発揮しない「門前薬局」の報酬を引き下げる。』
 
という内容です。
 
今後、門前薬局でクリニックにパラサイトして収入を得るという王道の
薬局のビジネスモデルは成立しなくなります。
 
薬局も処方箋だけでなく、
・一般医薬品の販売強化
・健康情報発信拠点化
 
など新たなビジネスモデルを模索していかなくてはなりません。
 
診療報酬改定ひとつで、今までと経営のあり方をまったく別のものにしていかなくてはならないんです。
 
医療機関も、対岸の火事ではないという意識で、経営を見直していく必要がありそうです。
 
 


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今回の担当コンサルタント

医療・介護経営支援部

北里 淳(キタザト ジュン)

2005年青山学院大学卒業後、船井総合研究所入社。
入社以来一貫して医療業界のコンサルティングに携わり、保険を主体とした一般皮膚科の活性化を中心に、一般皮膚科への自費診療導入~活性化に関するノウハウに定評がある。
現在は医療経営コンサルティングチームにて、幅広い診療科目のクリニック、総合病院のコンサルティングを手がけている。
自身がアトピー性皮膚炎を患った経験から、患者心理を理解し、患者を中心に据えた医院経営をモットーにしている。

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