vol.128「病院・クリニックが取り組むべき「地域に必要な医療」とは」とは

2016年11月15日配信

皆さま
いつもめでぃまが!をご愛読して頂き、ありがとうございます。
船井総合研究所の北里です。
 
医療業界は制度ビジネスとも言われ、外部環境が制度変更によって突然大きく変化する業界です。
2年に一度ある診療報酬改定の度に経営手法を変化させていかなければ安定した経営を実現することができません。
しかし、目まぐるしく変化する外部環境に対して、非常に優れた環境適応能力を発揮している医療機関に出会うことがあります。
そして、こういった医療機関が口を揃えて言われる言葉があります。
 
それは、
『制度の前に、真に地域の患者さんが必要としている医療に応えるために努力していくと、後から収入(診療報酬)はついてくると考えています。』
 
 
例えば、『重症の患者さん』と『軽症の患者さん』どちらが入院しても、収入が同じだとしたらどちらの患者さんを積極的に受け入れるでしょうか?
多くの医療機関は当然、軽症の患者さんを積極的に受け入れ、効率的に経済的な運営を実現しようとするでしょう。
 
しかし、時流適応に優れた医療機関は必ずしもそういった判断をしないようです。
今、地域で真に必要とされている医療が『重傷者の受け入れ』であれば、(採算性を十分に配慮した上で)、『重傷者の受け入れ』という選択をするようです。
 
時流適応と言うと、多くの企業は変化に対してどう適応していくかに時間と労力を使います。
しかし、本当に時流適応能力の高い企業は、変化を見越し、真に必要とされるサービスを自社で定義し、後から時流が追いついてくる。こんなスタンスで経営を考えられています。
 
時流変化に振り回される企業になるか。
時流を作り出すリーディングカンパニーになるか。
 
その違いは、真に必要とされるサービスを徹底的に考え、生み出し、真に必要とされる企業になれるか否かにあるようです。
 
 


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今回の担当コンサルタント

医療・介護・教育・福祉支援部
グループマネージャー チーフ経営コンサルタント

北里 淳(キタザト ジュン)

2005年青山学院大学卒業後、船井総合研究所入社。
入社以来一貫して医療業界のコンサルティングに携わり、保険を主体とした一般皮膚科の活性化を中心に、一般皮膚科への自費診療導入~活性化に関するノウハウに定評がある。
現在は医療経営コンサルティングチームにて、幅広い診療科目のクリニック、総合病院のコンサルティングを手がけている。
自身がアトピー性皮膚炎を患った経験から、患者心理を理解し、患者を中心に据えた医院経営をモットーにしている。

 
 
 

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