整形外科版「コロナウイルス」

2020年3月11日配信

オンライン診療動向レポート


新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がり、徐々に経済にも影響が出始めてきています。

2月末、私は金沢への出張があり北陸新幹線に乗る機会がありましたが、例月に比べ3割から5割減に感じるほどの空席があり、また、金沢市内からは外国人観光客の姿を見かけることがかなり少ない状況でした。
人の移動が無くなれば当然、お金の動きも鈍ります。タクシーやホテル、飲食店などは顕著に客数・売上が減少しているようです。

医療機関も例外ではありません。
弊社のご支援先の中で、特に内科の診療所では、新患の人数が例月の5分の1程度、まで減少している例もあるようです。

整形外科では幸い、という表現が正しいかどうかわかりませんが、内科の例のような顕著な患者数の減少に繋がっている例は無いようです。

ただ、高齢者が利用者である、通所リハなどの介護事業においては、3月初頭から中旬まで営業中止、というケースも出てきています。

▽名古屋市の例
https://www.fnn.jp/posts/00433435CX/202003070749_THK_CX

罹患後の致死率が高いと報じられる、高齢者が顧客・利用者である事業については、これから営業の可否についてジャッジを迫られる可能性が高く、そうなった場合の売上の予定や人員の配置などについて、事業計画を修正する必要があります。

一般の企業としては、自社の従業員で感染者を出さない、顧客で感染者を出さないということが、非常にプライオリティの高い事項になります。
女性専用フィットネスチェーンのカーブスの、3月8日から3月15日まで全店一斉休業、というのがニュースになりました。これも一つの例です。

医療機関は「病気になられた方」が来られるため、顧客で感染者を出さない、というのは難しいのが実情かもしれません。
ただ、何を対策としてやるべきなのか、という話になると、院内感染を防ぐための「院内の衛生管理」を徹底することが、何よりも大切、ということなのだろうと思います。

 

さて、整形外科で今後予想され、対応をしておきたいことを挙げたいと思います。

まず抑えておきたいこととして、顧客の行動基準は、新型コロナウイルスの感染拡大前後を境に、買う必要・使う必要・来る必要、がある物は継続し、そうでないものは辞める、という行動規範に、完全に切り替わっています。

生活必需品や、緊急性の高い商品・サービスを扱う業態は、比較的業績の落ちが少なく、一方で嗜好品や贅沢品などを扱う業態は業績が落ちやすくなります。
また、感染予防のための設備投資や施設の清潔度などの基準で、足を運ぶ施設が決まります。

弊社のセミナー等で良く言うことですが、非常時や業態が斜陽期になればなるほど、一番店に顧客が集中します。

ただ、今回のコロナウイルス感染については、人が多すぎる場所には、感染リスクを恐れて足が遠のく、という抑制が働きます。
(そのため、地域一番医院であればあるほど、感染予防対策を徹底的に行うべきです。)

整形外科において予想されるのは、下記です。

  1. 従業員の職場での感染、への不安感増大
  2. 延べ患者数の大きな減少
  3. レセプト枚数(実患者数)の微減
  4. 初診の微減
  5. 患者様1人当たりの来院頻度減少
  6. 物療患者の来院頻度減少
  7. 運動器リハ患者は横ばい(ただし、感染対策の徹底が必要。そうでない場合、来院頻度減少も。)
  8. 薬の長期処方化(限度はあります。)
    (ただし、更に感染が拡大し、混乱が大きくなった場合は、この限りではありません。)

これらへの対策として、医院として今取り組める事は①への対応として、「新型コロナウイルスの医学的情報について、従業員への十分すぎるほどの徹底」です。

2月後半にご支援先にお伺いした際に非常に印象的であったことが、「医師会などを通じて、新型コロナウイルスについて適切な情報を知っている院長は落ち着いて対応をしているが、その情報を十分共有されていないスタッフは、ウイルス感染などについて過度な反応をすることがある」ということでした。

従業員に対して、適切で、正確な医療情報の共有が、今以上に重要な場面はないのではないでしょうか。

院長やスタッフが、コロナウイルスに対して、適切で落ち着いた対応をできる医院が、結果として、患者様からも信頼され、経営的にも安定するのであろうと思います。

②~⑧については、医院側でできる努力は限られ、患者様の動向に90%以上左右されます。
(ホームページでの集患や、PT・OTを増員して運動器リハの枠を増やす、などのアクションは実施している前提、の話です。)

「正確な情報を院内で共有し、感染予防対策を徹底し、粛々と通常の診療を実施する」
という以外に方法はない、ということがありきたりの結論にはなります。

ですが、改めてこの機会に、こちらのメールマガジンをお読み頂いている方々にお伝えしたく、この文章をまとめさせて頂いた次第です。

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