医療法人社団 マザー・キーファミール産院
千葉県館山市の出生数を超える分娩数約350人を行っている圧倒的地域NO.1の産院。人口が減少していく地方にありながら、周辺地域から患者が集めることに成功しています。 その成功のポイントは患者満足を徹底的に追及したことにありました。
患者満足といえば、いわゆる接遇や電話対応といった躾・マナーをイメージするかもしれませんが、同産院はそうした常識的な患者満足にとどまりません。例えば、入院中の料理へのこだわりは、医療機関が提供するレベルとは一線を画す非常にレベルの高い料理をリーズナブルな価格で提供されています。また出産前、出産後に様々なサービス、アクティビティを行うことで、徹底的に患者満足に取り組んでいます。
こうしたサービスは女性の患者視点で展開され、中でも特にこだわっているのが、いつでも安心して出産できる体制づくりです。出産に関して不安や心配になったときにすぐに相談できたり、入院中は夜でもすぐにかけつけてくれる体制を構築されています。杉本院長は「常に目指しているのは幸せなお産です。それは、もう1度生みたいと思ってくれるお産です。母体に負担のかからない、痛みをやわらげるリーブ法というお産を実践しているのもそのためです。助産師が同じ規模の医院と比べて約3倍の10名と多いのも、このリーブ法によるお産を行うためです。」と医院の特徴を話します。
また出産した後もお母さん達をフォローしていくことを意識されています。例えば1ヶ月検診の前に、助産師か看護師が産後の方の自宅を訪問しています。「お母さん達からは、お産のときにお世話になった人だからと、気兼ねなく不安や悩みを相談できる」といいます。
他にも地域住民を巻き込んだクリスマスや餅つき大会などの季節のイベントや、栄養士による育児支援クラスなども、お母さんをサポートし、地域で一緒になって子供を育てる姿勢の一貫です。
さらに同産院は地域への発信に、通常の医療機関では比べ物にならないほど力をいれています。地域の小学校に出向き「命の授業」を思春期相談員という資格を取ったスタッフが行っていることもその一例です。妊娠中の患者さんに協力してもらい、子供達にお腹を触らせてあげる機会を作ると、兄弟の少なくなった子供達は目を輝かせて興味を示すといいます。「当院は地域の発信地であればいいと思っています。イベントに人が集まり、妊婦さんがいて、子供達がいて、楽しい雰囲気があれば、地域が元気になり、ここで子育てをしたいというお母さんが思うようになるでしょう。」と杉本院長は話します。
同産院は、患者満足を追求するだけでなく、地域の活性化にまで視野に入れ、医院経営を行い、成功している稀有な事例だと言えるでしょう。
担当コンサルタント
北里 淳 2005年青山学院大学卒業後、船井総合研究所入社。
入社以来一貫して医療業界のコンサルティングに携わり、保険を主体とした一般皮膚科の活性化を中心に、一般皮膚科への自費診療導入~活性化に関するノウハウに定評がある。
現在は医療経営コンサルティングチームにて、幅広い診療科目のクリニック、総合病院のコンサルティングを手がけている。
自身がアトピー性皮膚炎を患った経験から、患者心理を理解し、患者を中心に据えた医院経営をモットーにしている。
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