消化器内科クリニックの継承(承継)を成功させる7つのポイント

  • 内科(内視鏡)
公開日
更新日
執筆者村田 真優
コラムテーマ経営戦略・ビジネスモデル
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消化器内科クリニックの「承継(M&A)」や「継承(親子代替わり)」。
いざ引き継ぐ段階になって、以下のような壁にぶつかっていませんか?

「大先生の時代からいるスタッフとの関係構築に悩み、診療体制を変えられない」
「内科外来に追われ、内視鏡に特化したいが何から始めればいいか分からない」
「スタッフの採用が難しく、今の人員・設備で検査数を伸ばすにはどうしたらいいのか?」
「そもそも継承(承継)で何から手をつけたらよいのかわからない」

消化器内科クリニックの継承を成功させるためには、システム、設備等のハード面・人材、組織体制構築などのソフト面・マーケティングそれぞれの側面において対策をすることが重要です。

本記事では、消化器内科クリニックの承継・継承を成功に導く7つポイントをこれらの側面からご紹介いたします。

大前提:まずは「継承時期から逆算」して計画を組みましょう

「とりあえずシステムを整備してあとは流れに任せよう…」

このような行き当たりばったりな変更は、現場の混乱とスタッフの反発を招きかねません。

「いつ継承するのか(いつ新体制をオープンさせるのか)」をゴールに据え、そこから逆算して採用やマーケティングのスケジュールを計画的に落とし込んでおくことが、成功において非常に重要なポイントです。

1. ハード面の対策ポイント

継承にあたり実施いただきたいのが、従来のハード面の見直しです。

大先生の患者さんを継続して診ながら、新しい患者層を受け入れるための効率化された診療導線改革します。
また、継承を機に古くから使用されているシステムを見直しましょう。

  • ①クラウド型電子カルテへの移行
    まずは紙カルテや古いオンプレミス型のシステムから、情報共有がスムーズなクラウド型システムへ移行します。
    診察室にいる医師以外もカルテを確認・入力ができるため、医師の負担軽減や診察スピードの向上につながります。

  • ②24時間WEB予約・WEB問診の導入
    「内視鏡の枠設定により現状の患者さんを時間内で診れない」
    「再診の患者さんで予約が埋まり、新患の予約が入らない」
    といった承継期にありがちな課題を解決するために、予約と診察の導線を整えます。
    紙の処理や電話対応にかかる時間を大幅に削減できるだけでなく、新患と再診、内視鏡と一般外来の予約枠をシステム上でにコントロールすることが可能になります。
    既存の患者さんをお待たせせずに診察をこなしながら、新しい内視鏡の患者様も取りこぼさない、効率的な診療スケジュールを目指しましょう。

  • ③外部パートナー(税理士・社労士・検査会社)の見直し
    現状の委託先のコストは適正な価格になっていますか?
    経営の要となる税理士や社労士、財務とと業務効率に直結する検査委託先など、新しい体制に伴走できる最適なパートナーを見直してみましょう。

2. ソフト面の対策ポイント

既存のオペレーションに慣れているスタッフにどう新体制を受け入れてもらうのか?
医院の組織力が継承の成功に大きくかかわります。

  • ④既存スタッフへの「想いの共有」と「業務負担軽減」の提示
    新院長自身の新しい診療コンセプトに対する想いを伝え、理解を促します。
    頭ごなしに新しいやり方を押し付けるのではなく、これまでのやり方を尊重する対話を徹底しましょう。
    また、新しいシステムの導入が「スタッフ自身の業務負担軽減に繋がる」と丁寧に伝え、自発的な協力を引き出すことがポイントです。

  • ⑤継承する新院長が自ら採用・育成するスタッフを最低1名配置
    新院長(息子など)の息がかかった、ゼロから育てるスタッフを最低1名は必ず採用しましょう。

    そのスタッフが現場が新しいシステムや方針に柔軟に対応するための「推進役(キーマン)」となり、新院長の意図を現場レベルで翻訳・実行してくれる味方がいることで、既存スタッフとの融和と業務改善が進みやすくなります。

3. マーケティング面の対策ポイント

新しい院長のコンセプト(内視鏡特化など)に沿って、新規患者様を獲得し、地域での認知度を高めるための集患施策です。

  • ⑥SEO対策を前提とした、新コンセプトでのホームページ(HP)リニューアル
    現在の内科クリニックとしての内容のままのHPでは、「内視鏡」や「消化器内科」といった新しい診療体制でのキーワードで検索上位に上がるのは困難です。
    新コンセプトを反映し、SEO対策を前提とした新しいHPへ刷新しましょう。

    また、メインビジュアルに検査をしている先生の顔写真や、内視鏡検査の流れを掲載することで、ホームページを訪れた瞬間に「ここで内視鏡をやっている」と一目で伝わり、先生の顔や詳しい検査の流れが見えることで、検査への不安を抱える患者様に大きな安心感を与えることができます。

  • ⑦既存患者への事前の啓蒙
    一般内科の診療体制は維持しつつ、消化器症状のセルフチェックリストなどの院内施策を通じて、既存の患者様へ「当院で専門的な内視鏡検査ができること」や「内視鏡検査によるがん予防・早期発見の重要性」をしっかりと啓蒙します。

    既存の患者さんがそのまま内視鏡検査の受診者となるため、ゼロからの新規集患と並行して確実に検査数を伸ばします。
    検査に満足した患者さんからの口コミが地域に拡がることで、より強力な集患ツールとなります。

消化器内科クリニック特化のコンサルタントによる「無料経営相談」受付中

クリニックの継承・承継は、施設規模や既存スタッフの状況、立地によって最適なアプローチが全く異なります。

「自分のクリニックの場合は、具体的にどうしたらいいのか?」
「何から手をつけるべきか、まずは専門家の意見を聞いてみたい」

そうお悩みの先生は、ぜひ一度、消化器内科クリニックの経営・承継に特化した専門コンサルタントによる無料経営相談をご活用ください。

数多くの内視鏡クリニックを成功に導いてきたノウハウをもとに、先生の現状や理想の診療スタイルを丁寧にヒアリングし、ハード・ソフト・マーケティングの各方面からご提案いたします。

執筆者 : 村田 真優

医療系大学にて作業療法士の資格を取得。経営目線から医療業界に貢献したいという想いから新卒で船井総合研究所に入社。 医療業界のコンサルティングに従事し、診療の効率化・SNSやWebマーケティングを通じた集患力アップ・マネジメントによるスタッフ満足度の向上に尽力している。 日々、経営者に寄り添いながら、医療現場の課題と医療業界における最新情報を元に適切な提案をすることを心がけている。