【専門コンサルタントが解説】動物病院の経営に失敗する原因とは?

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公開日
更新日
執筆者内科・医療支援部
コラムテーマ経営戦略・ビジネスモデル
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動物病院の経営に失敗してしまう原因を動物病院業界専門コンサルタントが徹底解説!


ペット大国である日本の動物病院は、経営に成功しやすいと思う方もいるでしょう。しかし、動物病院の数は増加傾向にあるため、同地域内での顧客の奪い合いが起こり、経営難に陥るケースが少なくありません。そこで今回は、動物病院の経営に失敗するケースと原因、成功するためのポイントについて詳しくご紹介します。

 

動物病院の経営に失敗する3つのケース


まずは、動物病院の経営に失敗する3つのケースをご紹介します。

 

新患が増えない


新患がなかなか増えない状況では、売上が不安定になります。現在、通院している飼い主様わんちゃんねこちゃんの治療が終わると売上が下がります。また、次回も来院されるとは限りません。さらに、動物病院は人間の病院と同じく命を預ける医療機関のため、少しでも不信感を与えると他の動物病院に切り替えてしまいます。

 

全ての飼い主様飼い主様に完全に満足してもらうことは難しいため、新患を増やすための取り組みが必要です。

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人件費が高すぎて利益が低い


売上に対して人件費が高すぎると、動物病院が得られる利益が低くなります。内部留保が増えない状況が続くと、外部要因によって売上が落ちたときに動物病院を維持できなくなるでしょう。

 

また、利益が低い状態ではスタッフの給与を上げることができないため、モチベーションにも影響を及ぼします。院長としても、診療に集中できなくなるのではないでしょうか。その結果、飼い主様の満足度が低下して、売上が下がる可能性もあります。

人件費についての詳しく知りたい方はこちら の記事をご覧ください。

 

スタッフが思うように集まらない


動物病院のスタッフが思うように集まらず、1人のスタッフの負担が増えて対応の質が下がるケースがあります。また、覚えておきたいのが新たに登場した愛玩動物看護士についてです。

 

動物看護士は、2022年5月1日に施行される愛玩動物看護士法によって国家資格化され、業務範囲や資格取得の方法が明確化されました。

 

愛玩動物看護士でなければ獣医師の診療の補助ができなくなるため、資格の速やかな取得を促す必要があります。また、新たに愛玩動物看護士を雇用して、人材基盤の安定化を目指すことが大切です。

 

動物病院の経営に失敗する原因


動物病院の経営に失敗する原因はさまざまです。複数の原因が重なることで経営に大きな支障をきたします。それでは、動物病院の経営に失敗する原因について詳しくみていきましょう。

 

事前の準備不足


動物病院の経営を始める前に、スタッフの雇用や広告による宣伝などの準備が必要です。とりあえず開院すれば何とかなるだろうといった考え方では、開院後の経営に大きな支障をきたすでしょう。

 

例えば、スタッフが不足していると飼い主様の満足度が下がったり、クレームの頻度が増えたりします。また、広告宣伝費を削減しすぎると、その地域の見込み飼い主様に自院の存在を知ってもらえません。

 

そのほか、開業資金が不足した状態で動物病院を開院した場合は、思っていた以上に売上が伸びなかったときに借入金の返済が滞る可能性があります。

 

開業場所の選び方を誤った


動物病院は人間の医療機関のように診療科が細かく分かれていません。人間の医療機関では、競合となる医療機関が多くても、診療科が被らなければ集患が見込めますが、動物病院の場合は全科診療のためそうはいきません。

 

また、ペットを飼っている世帯の数も集患に影響を及ぼします。さらに、ペットを連れてアクセスしやすい場所か、駐車場の有無、看板の目立ちやすさなど、細かい部分も集患に影響するため、細部まで十分な検討が必要です。

 

 

宣伝方法が適切ではなかった


宣伝が足りていなかったり、正しく宣伝できていなかったりすると、多くの集患が見込めません。例えば、ホームページ作成や周辺地域へのポスティングだけでは、効果は今ひとつでしょう。また、ポスティングは、広範囲の地域に対して複数回行う必要があるうえに、費用対効果が低い方法です。

 

宣伝方法や回数、頻度については、広告宣伝費に充てられる資金に応じて決める必要があります。そのうえで、費用対効果が高い宣伝に優先的に取り組みましょう。

 

動物病院の経営を成功するためのポイント


それでは、動物病院の経営に成功するために押さえておきたいポイントを詳しくご紹介します。

 

動物病院の開業に最適な場所を選ぶ


動物病院の開業場所は、次のポイントを押さえて選びましょう。

 

競合が少なくて飼い主様の奪い合いが激しくない地域

駐車場があるか道路からアクセスしやすい場所

ペットを飼育している世帯が多い地域

ショッピングモールなど人目につきやすい場所

 

 

ただし、競合がどれだけ少なくても、ペットを飼育している世帯が少ない場合は、多くの集患を見込めません。また、ペットの飼育数が多くても、それだけ動物病院も多い場合は飼い主様の奪い合いが激しくなります。

 

競合の数に対してペットの飼育数が多く、車で通いやすくて目立ちやすい場所に開院するのが理想です。

 

飼い主様の満足度を高める工夫をする


競合が多いほどに、それぞれの動物病院が飼い主様の満足度を高めるための工夫をこらすため少しのトラブルで顧客を失う可能性があります。例えば、スタッフの態度が気に食わない、待合スペースが狭い、診療室へ移動するときに他のペットの前を必ず通ることになるといったことが挙げられます。

 

飼い主様の満足度を高めるために、少しでも快適に通える院内空間や診療体制、気持ちのいい対応などを追及することが大切です。

 

スタッフの満足度を高める


飼い主様の満足度を高めるには、スタッフの満足度を高める必要があります。飼い主様の満足度に関連するのは、スタッフの対応や的確な医療行為、院内環境、アクセスのしやすさなどです。このうち、スタッフの対応に問題があれば、飼い主様の満足度が大きく下がります。

 

飼い主様の満足度を高める第一歩として、ホスピタリティにあふれる対応ができるように、スタッフが働きやすい環境を提供しましょう。飼い主様の対応に力を注げるように無駄な業務を減らしたり、待遇を見直したりすることが大切です。

 

まずは、スタッフの満足度を調べる必要があるため、月1回程度は面談しましょう。不満点を解消しながら、貢献度に応じて待遇を見直すことで、スタッフのモチベーションが高まります。

 

必要最小限の医療機器に厳選する


動物病院の開業時にかかる医療機器の費用は数百万~1,000万円程度といわれています。

最新の医療機器をいくつも導入すると、月々の返済額が高くなりすぎて利益が低下します。また、開業資金が枯渇して、他の準備に使える額が少なくなるでしょう。

 

開業時は、必要最小限の医療機器に厳選して、売上が安定してから最新の医療機器の導入を検討してはいかがでしょうか。最新の治療を行っていることは集患に繋がりますが、費用対効果が高いとは言えません。

 

他院との差別化を図るのであれば、まずはスタッフの対応や的確な医療の提供、適切な場所への開院などに力を注いだ方がよいでしょう。

 

また、購入ではなくリースを利用すれば、初期費用を抑えられます。

 

まとめ


動物病院の開院場所を間違えたりスタッフの満足度が低くなったりすると、思うように収益を得られず、最終的に廃業に追い込まれる恐れがあります。ペット大国の日本では、動物病院が増加傾向にあるため、継続的に利益を得続けるには多くの競合に勝たなければなりません。開業前にコンサルタントに相談して、動物病院の安定した経営を実現させましょう。

 

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執筆者 : 内科・医療支援部

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