vol.165「整形外科向け 医療経営メールマガジン 医院の経営数値~新患数・再初診~」
2018年7月12日配信
こんにちは。
船井総合研究所の野中達裕です。
今回は
「新患数・再初診数」に関してお話させていただきます。
今回の新患数と再初診数は
レセプト枚数を増やすということに関して非常に重要な数値となります。
レセプト枚数は
クリニックに来院している実患者数になりますが
このレセプト枚数の増加と一番相関がある数値が
「新患数」になります。
理由は単純で
新しくクリニックに来る人数が増えたら
クリニックにくる実人数も増えるということなのですが
新患の来院経路を調べると
「知人や友人からの紹介」が一番多くなる傾向にあります。
そのため
新患数を一番増やす方法としては
「他人に紹介したいと思うほどの満足度の高い医療を提供する」
ということになります。
既存の患者さんを満足させられるだけの医療ができると自然に新患数が増えてきます。
ただ、ここで出てくる「満足度」も
3つのレベルがあります。
一つが目「今の疾患が治るまでは通おうと思える」レベル
二つ目が「また何かあった場合に通いたいと思える」レベル
そして三つ目が「他の誰かに紹介したいと思える」レベルです。
三つ目のレベルに行くためには
二つ目のレベルが達成されている必要があります。
この二つ目の「何かあった場合には通いたいと思える」レベルというものを
計れる数値が「再初診数」になります。
例えば
新患数は多いがレセプトが伸び悩むクリニックもあります。
そちらは、立地の条件などにより集患には困らず繁盛していると感じますが
こちらのクリニックの数値を見てみますと
「再初診」の人数が少なかったりすることが多いです。
つまり初めはこのクリニックに通うが
実際に受けた治療に満足できず
次回は少し遠くても違うクリニックに行く患者様が多いということです。
こういったクリニックの近くに競合が出来ると
一気にほとんどの患者様が流れていってしまいます。
このようなことにならないためにも
クリニックの再初診の人数が安定しているかということを見ておく必要があります。
目安としては
新患:再初診が1:1くらいになることが理想的です。
また、どんどん新患が増えてくるクリニックの傾向としては
新患<再初診となっていることが多いです。
このような数値の管理を行って
今後の医院経営に役立てていただければ幸いです。
船井総合研究所
医療支援部
野中達裕
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