横浜ホームクリニック 大澤先生 開業成功事例インタビュー
今回は横浜市都筑区にございます「横浜ホームクリニック」の大澤院長にインタビューをさせていただきました。横浜ホームクリニック様は開業されて約1年半ほどで220名という患者さんを診られており、驚異的なスピードで開業から成長されております。本インタビューでは具体的な取り組みについてお伺いさせていただきました。

インタビュアー:
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。横浜ホームクリニック様が地域に根差した在宅医療を提供されている背景や、その成長の軌跡について詳しくお伺いできればと思います。まず、クリニックの概要についてお聞かせいただけますでしょうか。現在の患者数や、各職種のスタッフの構成について教えてください。
大澤先生:
こちらこそ、本日はよろしくお願いいたします。 現在の患者数は220名です。 患者様のほとんどがご自宅にお住まいの方で、施設に入居されている方は1割程度です。スタッフの内訳ですが、常勤の医師が私を含めて1名、非常勤の医師が11名おります(常勤換算で3.4人程度です)。 看護師は2名、看護助手が1名、そして事務スタッフが6名です。 事務はオンラインで業務を行う者が3名、 当院に来てくれる者が3名という体制ですね。 オンラインで業務を行ってもらっている者は在宅ワークで「広報」「レセプト請求「データ入力」業務を行っております。
インタビュアー:
ありがとうございます。オンラインでリモート業務をされている方がいるのは珍しいですね!開業されたきっかけについてお伺いしてもよろしいでしょうか。
大澤先生:
私自身が長年昭和大学病院にて腎臓を診ていた経験が大きいですね。 そうした中で、この横浜市都筑区では在宅医療のクリニックが少なく、必要性を感じておりましたので開業する決意をしました。 また、以前の勤務先で一緒に働いていた同僚や先輩の先生方との繋がりが、今のクリニックの基盤となっています。
インタビュアー:
なるほど。長年のご経験と人脈が土台となっているのですね。開業されてから約1年半ほどで220名まで患者数を増やされたということで、驚異的なスピードで伸ばされてきたと思いますが、その秘訣は何でしょうか?
大澤先生:
そうですね、いくつかの要因があると思います。 まず大きかったのは、やはり以前の病院の先生方からのご紹介です。 顔の見える関係の先生方からのご紹介が、患者様の獲得に繋がりました。 紹介の割合としては、関係のある先生方が3割から4割ほどはいらっしゃると思います。 それから、ホームページの強化にも力を入れました。 SEO対策などをしっかり行ったことで、個人のご自宅からの問い合わせが増えました。 一時期は、横浜市内の訪問診療所でホームページが検索上位に表示されていたことも大きかったと思います。 ホームページからの紹介は、電話での問い合わせも入れると、2割から3割ほどでしょうか。 他には、クリニックで定期的に開催している勉強会も、参加してくださった方が紹介に繋がるケースがあります。 ご家族からの直接のお申込みや、ケアマネージャーさん、訪問看護ステーションからのご紹介もありますが、まだまだ他の一般的な在宅クリニックと比べると少ないと思います。

インタビュアー:
病院からのご紹介、ホームページ、そして勉強会など、多角的なアプローチで患者数を増やされてきたのですね。スタッフの方々の平均年齢が28歳と伺い、大変若い方が活躍されている印象を受けました。若いスタッフが集まる秘訣はありますか?
大澤先生:
特に若い方ばかりを採用しようと意識しているわけではないのですが、結果的にそうなっているという感じです。 病院のやり方に染まっている方ではなく、パソコンがある程度使える方を重視して採用しているという点は大きいかもしれません。 私としてはとにかくペーパーレスと業務効率化を行っていきたいのでそのような人材を多く採用しております。
インタビュアー:
パソコンスキルを重視されているのですね。そのような未経験の方々が中心でも、しっかりと業務が回るようにするための教育体制について教えていただけますでしょうか。
大澤先生:
教育体制には力を入れています。 まず、電話応対の仕方から丁寧に教えますし、先輩スタッフがOJTで指導にあたります。 パソコンが得意なスタッフが、パソコンの使い方に関する勉強会のスライドを作成して発表してくれることもあります。 医療未経験の方でも、得意なこと、例えば電話応対などが得意な方であれば積極的に採用しています。 在宅医療や介護業界の知識に関しては、私自身がADL(日常生活動作)といった基礎的なことから説明するようにしています。訪問診療の経験がない医師に対しては、最初の1ヶ月間は訪問診療に慣れてもらうまでの期間は申し送り制度を設けています。 午後の診療後にクリニックに戻っていただき、その日の診療内容について確認や指導を行うことで、安心して診療に取り組めるようにしています。 事務業務に関しては、オンラインの事務スタッフが、レセプト業務やデータ処理といった業務を効率的に行ってくれています。
インタビュアー:
充実した教育体制があるからこそ、在宅医療未経験の方でも安心して業務に取り組めるのですね。最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか。
大澤先生:
将来的には現在の拠点を中心に、横浜市全体をカバーできるような体制を構築していきたいです。 患者様が増えて、今のエリアだけでは対応しきれなくなった際には、分院展開も視野にいれております。今は少し伸び悩んでいる時期なので多職種連携を強化するための取り組みに今後力を入れていこうと考えております。
インタビュアー:
ありがとうございます。本日は貴重なお話を聞かせていただき、誠にありがとうございました。
大澤先生:
こちらこそ、ありがとうございました。

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