医療法人元気会わかさクリニックグループ

医療法人元気会
わかさクリニックグループ
理事長　間嶋　崇　氏

今回は埼玉県所沢市に本院がある「医療法人元気会わかさクリニックグループ」の
理事長　間嶋　崇先生にお話しを伺ってまいりました。間嶋先生は2001年に医療法人元気会わかさクリニックを設立され現在では本院含め国内では9つのクリニック運営をしております。
取材依頼にも快くお引き受けいただき取材時にも笑顔で質問にお応えいただきました。
短い時間でもお人柄を感じることができ職員の方を大事にされていることを知ることができた間嶋先生の取材内容をご紹介いたします。

●グループの沿革について
・2001年医療法人元気会わかさクリニック設立
・2014年わかさクリニック在宅医療部門、美容皮膚科部門開設
・2015年株式会社わかさコンサルティング設立
・2016年オレンジカフェ（所沢市委託事業）開始
・2017年オレンジ保育園、わかさクリニック居宅介護支援事業所、オレンジ訪問看護ステーション開設
・2018年コンタクトセンター、オレンジタウン保育園、オレンジタウン開設
・2020年わかさクリニック居宅介護支援事業所にしとこ開設
・2021年わかさクリニック所沢、わかさクリニック居宅介護支援事業所いるま開設
・2022年わかさクリニック石神井公園、わかさクリニックグループ新宿オフィス、
わかさクリニック居宅介護支援事業所しんとこ、わかさクリニックひばりが丘、
わかさクリニック三鷹、わかさベトナム設立東京ワクチンセンター（ベトナム、ハノイ）開設
国際医療ツーリズム事業開始
・2023年わかさクリニック調布、わかさクリニック府中、わかさクリニック三軒茶屋開設、わかさクリニックグループ新宿オフィス移転
・2024年わかさクリニック津田沼開設

●法人成長の取り組みと貴院の訪問診療の特徴をお教えください
埼玉県所沢市が当法人の始まりです。クリニックの目の前に「オレンジタウン」という地域のコミュニティの場を作っています。所沢に暮らす人、ここで働く人、地域で育つ子供たち。そのすべての人々が幸せに支え合えるコミュニティスペースがあればという思いで開始しました。高齢者の方が集う場になっており定期的にイベントを行うなど地域に密着した取り組みを行っております。
現在では９つのクリニックを運営しており、所沢市では４つの居宅介護支援事業所、１つの訪問看護ステーション運営しております。介護事業に取り組んだ経緯としては医療と介護両面からサポートしたいという想いから取り組んでいます。
 
当法人の訪問診療に関しては“一生懸命に取り組む”、“依頼を受けた患者さんを断らない”ということをしてきた結果が今に繋がっています。急な依頼であった場合でも同様に断ることはありません。訪問診療を開始する多くの患者さんは連携先の病院、ケアマネさんからの依頼が半数以上を占めております。また当法人では外来診療もしているため外来から訪問診療開始を希望される患者さんも多くおります。
また地域医療の底上げも考えており、地域の連携先である病院や介護職の方々にも定期的に勉強会を行っております。

●医師、スタッフの採用、マネジメント、継続して勤務していただくための取り組みはいかがでしょうか。
法人で勤務していただいている医師、スタッフは優秀な方が多いです。医師の採用に関しては初めの面談の時点で私が会うようにしており今後のキャリアの部分など聞くようにしています。その後に各クリニックの院長にも会ってもらうかたちをとっており法人のことを知ってもらい相互に理解して勤務していただいています。
当法人で勤務していただいてからは定期的に面談を実施しコミュニケーションをとっています。
また各クリニックに優秀なマネジャー職がおり医師、スタッフのマネジメントを行っており円滑に運営できる体制を整えていますね。

●法人本部についてお教えください
本院、分院２つできたあたりから私では全体を管理することが難しくなったことがきっかけで法人本部を作りました。現在ではグループ全体を運営する役割を担っています。
運営管理部が各クリニックの運営について標準化を図り仕組みと組織化に力を入れて取り組んでいます。
また医療法人では珍しいSE職がおり医療DXにも力を入れています。電子カルテ、ホームページなどIT関連のシステム構築に取り組んでおり法人運営を円滑にサポートしてくれています。

●海外へのクリニック開設についてお教えください
国内だけでなく医療に困っている地域で貢献できることがないかという想いから進出しました。ベトナムのハノイでワクチン接種を中心としたクリニックを2022年12月に開業いたしました。背景としてベトナムでは人口が増加しており社会経済も急成長しています。ただ医療においては旧来のままの部分が多くリファラルシステム（クリニック→中小・民間病院→大病院と順番に患者さんを紹介する仕組み）が適正に機能せず、大病院に患者さんが過剰に集中している課題を抱えています。
理由としてクリニックの提供する医療の質が国民の求めるレベルに達しておらず、患者さんが病気の早期発見や予防・管理のために診療所に通院するというカルチャーが育っていません。加えてICT化の遅れなどにより病診連携を円滑化するための情報共有の手段が限定的となっています。
そこで外部企業と連携しベトナムでのデジタル技術を活用したスマートクリニックを開設しこれらの課題に対処することを目的として取り組んでいます。

●今後の展望をお聞かせください
外来診療、訪問診療を通じて地域医療に貢献していければと考えております。また現時点では未定ですが新たにクリニックを開設することで医療が行き届いていない地域や患者さんにも安心していただけるように取り組めればと考えております。
今後も訪問診療では“一生懸命に取り組む”、“依頼を受けた患者さんを断らない”ということを実施してまいります。地域のみなさまに必要とされ続けることを目標に「スタッフ一人ひとりの質」と「全員のチームワーク」を向上させていきます。

【医療法人元気会わかさクリニックホームページ】
https://wakasaclinic.com/