大宮エヴァグリーンクリニック様

伊勢呂哲也

本取材では「大宮エヴァグリーンクリニック」を本院として、分院の「東京泌尿器科クリニック
上野」「池袋消化器内科・泌尿器科クリニック」の合計3院を展開し、独自の医療連携パスを構築されている伊勢呂哲也氏に、泌尿器科クリニックとしての最前線の取り組みについてお話を伺ってきました。

伊勢呂先生は、泌尿器科が専門でありながら、消化器内科分野の勉強と経験を積まれており、現在も泌尿器科の診療を行いながら消化管内視鏡検査も自ら行っていらっしゃる異色の経歴をお持ちの方です。泌尿器科・消化器内科両方に精通された伊勢呂先生だからこその、科目ミックス経営戦略は必見です!

今回は、池袋にある「池袋消化器内科・泌尿器科クリニック」院にお邪魔してまいりました。こだわりぬかれた院内も見逃せません!

入口

半個室待合室
☑間仕切りによる半個室待合室は、プライバシーの確保だけではなく3密回避にも活躍

◆クリニックの沿革を教えてください

承継開業してのスタートでしたが、個人的に0→1を作るよりも、元あるものをよりよく改善・進展させる方が得意だったため承継開業を選びました。実際、引き継いだ人材・施設・備品を上手く活用しながら、徹底して集患に注力することで患者さんは増えていきました。幸いにも立地も良かったため、それも良い影響を与えてくれたと思います。

本院が安定した成長を見せた2年後に、次の分院は泌尿器科に特化させたものにしてみようと考え、「東京泌尿器科クリニック
上野」を開院しました。こちらは、泌尿器科単科での標榜にしました。狙いは
①泌尿器科単科で掲げているクリニックは多くはないため、他院との差別化になるということ
②泌尿器科の医師を集めやすい
という2点でした。軌道に乗り2院目もなんとか、安定して新患さんに利用してもらえるクリニックへと成長していきました。

しかし、2院目を展開後、やはり本院で確立できた、【消化器内科との連携による患者さんのサイクル創出】が泌尿器科にとって最も良い患者循環になることに確信を持ち、3院目は消化器内科も併せて標榜したクリニックにしました。更に池袋院には駅前クリニックでは珍しいCTを導入しています。これにより、大きな施設に患者さんを送ることなく自院内でのカルテのやり取りで管理できる体制が実現し、患者さんからしても遠く離れた施設に足を運ぶ必要が無くなりまさにwin‐winの状態を作ることができました。

本院と上野院でCTの必要がある患者さんを、池袋院へ次々に送ることでCTの稼働率を落とすことなく活用できています。加えて消化器内科もセットに標榜していることで、CTに回すチャンスも増えたり、主訴によっては鑑別診断のために、内視鏡検査も一緒に実施することで単価を向上させやすいという点からも、泌尿器科単科で勝負するよりも消化器内科を組み合わせた方が相乗効果が生まれやすいという結論に至りました。検査に使う機器が似ているというのも好都合なポイントです。これも消化器内科の視点も持ちながら、3院展開して初めて立証できました。

スキャナー

◆クリニックのコンセプト・強みはズバリなんですか?

クリニックのコンセプトとしては、「より泌尿器科という科目を通いやすいイメージにすること」「自院のリソースだけで、検査と治療を完結させること」です。消化器内科を合わせて標榜することで敷居を低くし入りやすさを意識しております。前述したように、CTのある池袋院、多科目ある大宮院、泌尿器科に特化させている上野院と、それぞれの院にそれぞれ独自の色を持たせるように対策をとっていたため、役目が被ることなく法人内で治療・検査が完結できるようになっています。

また、強みとしてはwebマーケティングの精度だと自負しております。開院して、まだ2か月程度の池袋院ですが、既にレセプト枚数は2000枚を超えております。HPの作りこみとGoogle広告の運用がカギを握っていると考えています。余談ですが私は、こういったwebが好きで全部自分で管理してしまっています笑

まとめると、当院の万全な法人内の医療連携の体制と、安定した「新患」集患力が強みということになると思います。

診察室

◆今後の泌尿器科業界の行く末と先生の展望はどうお考えでしょうか?

今後泌尿器科医師自体は増えていくと思います。どの病院も今深刻な泌尿器科医師不足にも関わらず少子高齢化という時代の波により、患者数は増加の一途をたどり、更に泌尿器科医療の提供が不足する可能性は大いにありえます。つまり需要が高まるということですから、科目としてもっと人気が出てもおかしくないと思います。

とはいえ、私自身、この泌尿器科医師不足は深刻に受け止めており、需要が高まっただけで新しく泌尿器科を専門として選ぶ意識が増えるとは思っていません。そこで、私が影響力をつけるしかないと考えた結果下記のような本の出版という一つの方法に行きついたのです。

今後私の使命としては、泌尿器科という科目をより広く知ってもらい、ネガティブなイメージを払拭し、泌尿器科医師の絶対数を増やしていくということだと考え、日々取り組んでいます。そのためには、クリニックを更に拡大し、認知力を高めていこうと思っています。

◆執筆書籍・メディア掲載実績

【独立を考えたらまっさきに読む医業の承継開業】
Amazonベストセラーランキング第1位獲得!
※病院経営/資金調達/病院管理学部門(2020/11/13)
伊勢呂 哲也 (著)

【僕らは生まれ変わってもまた「泌尿器科医」になる―最高峰の医師を目指す理由】
Amazonベストセラーランキング第1位獲得!

※病院経営、腎・泌尿器・生殖器看護学、泌尿器科、医療経営士部門(2022/3/6)
伊勢呂 哲也・三木 淳 (著)

【2019年6月20日 Shibuya Cross-FM 出演】
【2019年7月5日 千葉テレビの未来をつくるこどもクリニック出演】

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