vol.184『理念採用はやめなさい! 1』
2019年10月17日配信
先生、こんにちは。
株式会社船井総合研究所の田中晋也です。
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今回のテーマは「理念採用はやめなさい!」です。
昨今、クリニックの開業支援をさせていただく際、先生に「スタッフの理念採用はやめた方がいいですよ!」と言う話をすると、だいたいの先生が、
「えっ!?」
と驚かれます。
いろいろな勉強をされている先生こそ、
「うそでしょ!?」
という顔をされます(笑)。
理念採用は「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」を読まれたコンサルタントや先生などがよく言われる話で、この本には経営者は理念をつくり、その理念に共感してくれた人を採用しなければならない。
同じ方向に進むバスに乗れない人には降りてもらわなければならないというようなことが書いてあります。
そして、これは全く正しいのですが、先生にはこの話をすぐ鵜呑みにされるのではなく、今の採用の時流、クリニックのステージ、ターゲットなどについても少し考えてみていただきたいのです。
まず、採用の時流について考えてみると、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」が発売されたのは2001年です。
確かにこの時代なら、クリニックのスタッフはハローワークや求人誌に求人を掲載すれば、応募が普通にあった時代です。
市場に求職者がある一定数以上いた時代は理念採用がとても良い方法だったのですが、今は求職者がほとんど市場にいない時代です。ですから、まだ名もないクリニックの開業ステージにいる先生がやってはいけない採用方法なのです(名医として有名であったり、マスメディアなどで有名な先生は除く)。
今は初めから求職者を理念で絞り込んで減らすというよりは、
例えは悪いですが、市場に大きな網を投げて引っかかってきた求職者の中から良い人を採用した方が良い時代です。
誤解のないよう申し上げると、理念採用は正しいですし、理念は打ち出した方がいいのですが、それだけを強く訴えたり、こだわったりしては駄目だと申し上げているのです。
最近、採用で上手くいっていないクリニックに限って、理念採用にこだわり過ぎて失敗しているケースをよく見かけるので、申し上げています。
次回は採用が理念採用だけでは難しくなってきている理由として、クリニックのステージ、ターゲットについてお伝えしたいと思います。
それでは、また。
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【執筆者】
株式会社船井総合研究所
シニア経営コンサルタント 田中 晋也
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