内科コンサルタントの弓削裕輝です。本日は、糖尿病内科クリニックの集患において見落とされがちな「ホームページ」の重要性についてお伝えします。
「新患がなかなか増えない」「ポータルサイトには掲載しているのに、指名検索が伸びない」——糖尿病内科の院長先生から、こうした声をよくお聞きします。結論から先にお伝えすると、原因の多くはホームページの作り込み不足にあります。糖尿病内科を探す患者様の多くは、来院前にホームページで情報を集め、その段階で「この医院に行くかどうか」をほぼ決めているのです。
一昔前の常識が通用しなくなった理由
一昔前は、地域の口コミや紹介、電柱広告・情報誌などが集患の主役でした。しかし今は、来院前にインターネットで入念にリサーチすることが当たり前になっています。
ドクターズ・ファイル編集部が2020年7月に実施した「患者のクリニック選びに関する調査」(対象4,000人)によれば、医療機関を選ぶ際の情報源として「病院・クリニックのホームページ」を挙げた患者は77.6%にのぼり、ポータルサイト(63.4%)や友人・知人からの口コミ(23.7%)を大きく上回っています。
糖尿病内科は特に、初診までに「本当にこの医院に任せて大丈夫か」を入念に調べる患者様が多い診療科です。看板や紹介だけに頼っていた時代の感覚のままでは、来院前の段階で選択肢から外れてしまいかねません。
3段階の自己診断フレームワークで自院のホームページ集患力を確認する

自院のホームページが今どの段階にあるか、以下の3段階でチェックしてみてください。
レベル1:存在するだけの糖尿病内科ホームページ
- 診療時間・アクセスなど最低限の情報のみ掲載
- 糖尿病治療への専門性が伝わる作りになっていない
- 検索してもなかなか上位に出てこない
レベル2:情報はあるが「選ばれる理由」が伝わらないホームページ
- 医師紹介・設備紹介はあるが、患者の不安に答える言葉になっていない
- 糖尿病治療の方針や実績が、数字や具体例で語られていない
レベル3:ホームページで集患ができている糖尿病内科
- 合併症・通院頻度・食事指導など、患者の疑問や不安に先回りして答えるコンテンツがある
- 医師の治療方針や人柄が伝わり、来院前から信頼感が生まれている
- コラムや院長メッセージなどを通じて、専門性と人柄の両方を発信できている
多くの糖尿病内科クリニックは、レベル1〜2にとどまっているというのが実情ではないでしょうか。
状況別に見る、糖尿病内科ホームページ集患の具体策
開業して間もない糖尿病内科の場合
まず「なぜこの医院を選ぶべきか」を伝えるトップページの見直しから着手しましょう。専門医資格や治療方針を前面に打ち出すことが第一歩です。
非専門医の内科クリニックで糖尿病外来を強化したい場合
「専門医でなくても任せられる理由」を丁寧に説明するページを追加することで、患者の不安を和らげられます。
すでにある程度集患ができているが伸び悩んでいる場合
コラムページを新設し、患者が検索しそうな悩みのキーワードに答えるコンテンツを継続的に発信していくことが有効です。
糖尿病内科のホームページ集患で押さえるべき3つの価値
専門性を「数字と言葉」で伝える
治療実績や専門医資格を、具体的な数字とわかりやすい言葉の両方で示す
患者の不安に「先回り」して答える
合併症や通院の不安など、患者が検索しそうな悩みに事前に答えておく
一度作って終わりにせず、「育てる」意識を持つ
公開後もコラムなどで継続的に情報を追加し、育てていく
おわりに
ここまで、糖尿病内科のホームページ集患力を測る3段階の自己診断フレームワークと、状況別の具体策についてお伝えしてきました。とはいえ、「自院が今どのレベルにあるのか」「具体的に何から着手すべきか」は、地域性や競合状況、これまでの取り組みによってクリニックごとに異なります。
自院のホームページの現状を客観的に診断し、今すぐ着手すべき打ち手を明確にしたいという方は、ぜひ無料経営相談をご活用ください。



