当院は東京都荒川区にある開業43年の医院で、私が2代目の院長として継承してから今年で12年目になります。「運動器リハビリ」に取り組んで2年、「通うリハビリ」から「治すリハビリ」に転換できたことで、地域の方々から”あの医院に行けば良くなる”と厚い信頼を得ています。
「運動器リハビリ」を導入することを決めたのは船井総研のセミナーがきっかけでした。それまで関心はあったものの、理学療法士(PT)を採用・教育できるか?処方する病気がそれ程あるのか?等不安も多々ありました。しかしセミナーで、PTの採用方法や物理療法から運動器リハビリへの移行方法等、必要な知識を得たことで自信が湧き導入を決めました。また、こうした医院経営に関する情報を継続的に得たいと思い、クリニック経営研究会にも入会して隔月の勉強会に参加するようになりました。
当院でまずPTを1名採用してリハビリを開始したところ、評判を呼んで患者様が徐々に増え始めたため、PTを増員。開始して2年でPT8名体制となり、患者数は1日平均60名→200名に増えました。現在はPT達にリハビリ科の運営を任せ、予約稼働率は全PTが100%となっています。
運動器リハビリを導入してとにかくよかったのは、注射をしなくても症状が改善したり、杖歩行だった方が杖が必要なくなったりと、明らかに症状が改善することです。私自身今まで以上に日々の診療にやりがいを感じられるようになりました。経営面でも診療報酬改定や競合に左右されない安定した状態を保っています。2019年春には、医院を建て替え、今後は通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションと地域の医療の中心的存在へ成長していきたいと考えています。
当院がこんなに大きく変われるとは2年前には想像もつきませんでした。これからも、患者様への貢献とスタッフにとっても働きがいのある環境を作っていきたいと思っています。 [所属研究会]クリニック経営研究会