医療法人社団 丹菊整形外科

悩んでいたこと

昨今、整形外科医院だけでなく、同診療圏内の整骨院やマッサージサロン、あるいはリハビリを行うデイサービスなどの介護施設までもが競合となるように。

実行したこと

将来を見据え、デイケア、デイサービスの介護事業に参入。理学療法士の採用を積極的に行い、結果の出せるリハビリ体制を構築。 リハビリスタッフの人件費をまかなうために交通事故自費率アップにもチャレンジ。

現 在

整形外科外来リハビリの受け皿として、デイケア、デイサービスが高稼働率の施設へ。 理学療法士中心の結果の出せるリハビリが地域の評価・信頼を得て外来数アップ。 交通事故の自費率もアップした。

今、整形外科クリニックを取り巻く外部環境

昨今、整形外科クリニックは整形外科医院だけがライバルではなくなってきている。
同診療圏内の整骨院やマッサージサロン、あるいはリハビリを行うデイサービスなどの介護施設までもが競合となる時代がやってきているのだ。
もちろん、整形外科クリニックはレントゲン検査、薬物療法(内服・注射・点滴など)、各種ブロック、手術など医療行為を行える優位性はあるが、患者は待ち時間が少なく、よりコミュニケーションが図れ、施術時間の長い整骨院やマッサージサロンを好んで選択するケースが増えている。
また今後、介護認定を受けている患者のリハビリは医療保険ではなく、介護保険で行わなくてはならなくなるので、リハビリで強みを発揮させたい整形外科は、デイケア、デイサービスなどの介護事業への参入も必要になってくる。
今、このように変化のめまぐるしい整形外科業界において、将来を見据え、上手に経営の舵取りをされているのが、岐阜県羽島市にある医療法人社団 丹菊整形外科の理事長 丹菊臣生氏だ。

介護保険スタート前から将来を見据え、介護事業に参入

医療法人社団 丹菊整形外科丹菊整形外科は、介護事業を介護保険開始前の平成9年4月から老人デイケアとしてスタート。その後、平成12年4月の介護保険スタートからデイケア、デイサービス、居宅介護支援事業所、更に後に訪問リハビリの介護事業を行っている。これは整形外科の外来に通う患者が高齢化するとともに、医療保険と介護保険が一体化した時に、その受け皿が必要という理由から始めたもので、現在では地域でより専門性の高いリハビリを受けたいという利用者にサービスを提供している。理学療法士の個別リハ、柔道整復師のグループリハ、日常生活リハなどが非常に好評で稼働率の高い施設となっている。

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理学療法士を中心とした治療にとことんこだわったリハビリ体制を構築

丹菊整形外科は郊外にあるクリニックで、患者の多くは高齢者だ。高齢者はセラピストの施術を好む傾向があるため、始めは柔道整復師やあん摩マッサージ師などのセラピストによるリハビリと物理療法が中心だった。しかし、整骨院、マッサージサロンなどとは一線を画した専門的な治療を行う施設として生まれ変わるために、理学療法士の採用を積極的に行い、今では理学療法士中心の、より治療効果の出せる施設となり、患者満足度を上げている。

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なぜ、交通事故自費率アップに取り組むのか?

医療法人社団 丹菊整形外科整形外科でしっかりとしたリハビリ体制を構築するためには、理学療法士や柔道整復師などのセラピストの数の確保、質の向上が不可欠だが、これが整形外科の高コスト体質を生む結果となっている。これを補う目的と今後、社会保険行政が厳しくなり、収益の期待ができなくなるので、丹菊整形外科では、交通事故患者の積極的な受け入れも行っている。質の高い医療を患者に提供するためには交通事故の自費率アップも必要という考えだ。
今では関連病院や弁護士などとの連携、ホームページの充実を図り、上手に新規の交通事故患者が来院する仕組みづくりに成功している。

さいごに

丹菊整形外科は将来の整形外科が目指すべき方向性を見ることのできる全国でも稀な整形外科の1つと言えるだろう。大きく時流が動いている整形外科業界において、将来に不安を感じているドクターが増えている。そんな中、たくさんの整形外科ドクターや今後開業を控えた整形外科医師などが丹菊整形外科に見学に来ている。今後の整形外科業界の方向性は丹菊整形外科の動向に注目することで、多くのヒントが得られるかもしれない。

担当コンサルタント

田中 晋也
田中 晋也 株式会社船井総合研究所 医療・介護・福祉・教育 支援部 チームリーダー
病院・診療所の自由診療導入・活性化を得意とするコンサルタント。整形外科クリニックでは、交通事故や更年期障害で悩む患者のためのアンチエイジング治療による自費率アップ。介護事業参入・活性化のコンサルティングを行っている。
 

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