神楽坂泌尿器科クリニック様

今回の取材は現在、「神楽坂泌尿器科クリニック」にて男性泌尿器科・女性泌尿器科・内科と泌尿器科に特化した標榜を掲げる室宮 泰人氏に、先進的な泌尿器科の取り組みについてお話をお伺いしました。
現在泌尿器科を取り巻く環境は大きく変わってきています。例えば自費診療領域である性病専門のクリニックや、包茎やEDのみを対象とした超特化型クリニックなど、競合といわれる存在が乱立してきている状態です。それが顕著に激化している東京の新宿区でコロナ禍真っ只中の2020年9月に開業されたのが、今回取材をさせていただいた神楽坂泌尿器科クリニックです。

 

 

◆どうして泌尿器科をこのタイミングで、そしてこの土地で開業しようと決意されたのですか?
代々お風呂屋をこの土地で経営している家系で、私は4代目です。先代がお風呂屋を畳むと言い出したのをきっかけにその土地で開業しようと思いました。タイミングも成り行きでしたね。笑
泌尿器科のクリニックにしようと思ったのは、泌尿器科という科目が特に人間のQOLに関わることができるということが非常に面白いなと思ったからです。元々泌尿器科の勤務医として勤めていましたが、なかなか勤務医では私の思うような医療が実現出来ないことが多々ありました。私が届けたい医療が、必要な人に届いているのかどうか分からなくなったということもあり、開業はずっと検討していました。

 

◆泌尿器科クリニックの面白いところはどこですか?また泌尿器科のクリニックの使命は何でしょうか?
泌尿器科は、生き死にへ直接関わることもありますが、何より人々の日常生活の質を守ることが大きなミッションになります。そこがやはり一番おもしろいですし、やりがいを感じます。
重篤な疾患の治療は、病院が担う役割ですが泌尿器科クリニックなら、その疾患の治療後のアフターケアだったり、日頃の小さいけどストレスの溜まる症状を改善してあげることが使命です。ですから、しっかりと担うべき内容が違うことを理解したうえで、病院と連携していけるかどうかがこの科目の特徴だと思います。

 

◆「神楽坂泌尿器科クリニック」の特徴は何ですか?
第一に徹底したプライバシー対策です。立地は意図したものではありませんが、大通りから少し外れた裏道に入り込んだ所にあり、良くも悪くも目立ちません。また、内部の構造もパーテーションをそこかしこに配置して、待合室での過ごしやすさも追求しています。また、番号札を渡すことにより、一切名前で呼び出しを行わないことも特徴です。これにより、各個人の情報の露出を限りなくゼロにしています。さらに構造の面で言えば、診察室と待合室は離れているため、診察の内容が聞こえることもありません。設計の段階からこだわって作った構造になっています。
また、当院にには女医が担当するレディースdayがあります。ここも大きな特徴で、女性の患者様には大好評で、その曜日は予約が何週間も埋まってしまっているようなそんな状態です。笑

 

◆泌尿器科という科目の未来について教えてください。

 

泌尿器科は保険点数が非常に低い部類に入ります。自己導尿や膀胱鏡といった単発で算定の高いものはありますが、やはりなかなか算定を稼ぐことが厳しいのが現状です。ですから競合も現れてきている昨今では、泌尿器科を掲げるクリニックは従来通りの診療では生き残っていけないと思います。かといって自費領域はもっと難しいです。東京においてのお話にはなりますが既に自費領域でビジネス展開している施設は多く存在しています。自費領域で特化することは先駆者がいることを鑑みると、非常に難易度が高いでしょう。結局は保険領域で何とか伸ばす方が現実的という結論になります。泌尿器科という専門性を活かして保険領域内で戦っていくことが我々専門医のポジションになるのではないでしょうか。

 

◆神楽坂泌尿器科クリニックの今後の展望を教えていただけますか?
東京都新宿区という医療機関激戦区の中で開業したため集患には非常に心配がありましたが、想像よりご来院いただけています。というのも、やはり泌尿器専門医としてのブランドが大きな意味を持っていると思います。事実、「専門医だったから」、「泌尿器科という標榜をみて」来院されたという患者さんは非常に多くいらっしゃいます。

 

現在東京では、性病を始めとした自費診療での泌尿器関連の治療が沢山存在しています。今から自費領域で戦うことはどう考えても不利です。そのような中で圧倒的な差別化要素として挙げられるのは、「泌尿器専門医」の肩書きです。専門医でしか施術ができない治療をしっかりと提供する。この専門性が最大の武器になっています。「大きな病院では治らなかった」「他のところで診てもらったが専門医ではなかったため中途半端だった」。このような患者さんに対して、泌尿器科でしか提供できない検査や治療を提供することで、この激戦区で戦っていけるのではないかなと考えています。

 

また、自費の領域でいえば、包茎手術も検討しています。施設としてはいつでも実施が出来る状態ですが、院内のオペレーションなどを確立して万全の準備を整えてから実施しようと思っています。

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