- 内視鏡検査の件数が増えて現場が回らない
- スタッフを増員したのに、一向に業務が楽にならない
- 人件費が重くのしかかり、経営を圧迫している…
検査数が増えて現場が回らなくなったとき、真っ先にスタッフの増員を考える院長先生は多いのではないでしょうか。しかし、業務が整理されないまま人を増やしても現場は楽にならず、人件費だけが膨らんでしまいます。
結論から申し上げますと、内視鏡クリニックにおける適正な人員配置は、「何人いるか」という総人数ではなく、「誰に何を任せるか」という役割分担によって決まります。
現場が回らないときは「業務を整理する」
現場が回らないときの対応には、「削る」「早くする」「整理する」の3つの考え方があり、本記事では、このうち【業務を整理する】にフォーカスして解説します。
業務を整理するうえで欠かせないのが「タスクシフト」という考え方です。医師は医師にしかできない仕事に、看護師は看護師にしかできない仕事に集中できるよう、業務を切り分けて役割を明確にします。
検査室内の役割分担を明確にする
検査室の人員は、増やせば効率が上がるというものではありません。役割や動線が曖昧なまま人を増やすと、互いの動きが干渉し合い、一人ひとりのパフォーマンスが下がってしまうためです。
検査室の理想的な体制は「医師1名+看護師1名+助手兼クラーク1名」です。医師は挿入・観察・処置に、看護師は検査介助と患者様への対応に、助手兼クラークは記録や検査の準備に専念します。このように少人数でも各スタッフの役割と立ち位置をはっきり分けることで、検査がスムーズに流れるようになります。
看護師の業務を無資格者に移す
検査室内の役割分担を実現するための具体的な手段の1つが、看護師の業務を無資格者に移すことです。
看護師が予約取得やスコープの洗浄、受付対応に追われていると、検査介助や患者対応といった看護師にしかできない業務に集中できず、クリニック全体の生産性が上がりにくくなります。
予約取得・洗浄・受付・案内などは、手順を整えれば無資格者でも担える業務で、受付・案内・予約対応を専任で担う「コンシェルジュ」を置くのも有効な方法です。
まずは院内の業務を「資格者でなければできない業務」と「無資格者でも担える業務」に切り分けることから始めてみてください。
まとめ:内視鏡クリニックにおける3つの重要生産性で自院を測る
内視鏡クリニックの適正な人員配置は、人数の多さではなく、役割分担と仕組みづくりで決まります。そして、体制の見直しが成果につながっているかは、現場の忙しさではなく「生産性」という数字で判断することが大切です。自院の現状を測る指標として、次の3つをご活用ください。
| 指標 | 計算式 | 何を反映するか |
| 1時間当たり売上 | 月間医業収入÷診療時間 | 1時間で発生した医業収入 |
| 1人当たり月間売上 | 月間医業収入÷人員数 | スタッフのパフォーマンス・モチベーション |
| 医師1人当たり時間売上 | 1時間当たり医業収入÷医師数 | オペレーションのスピード・ビジネスモデル |
ただし、算出した数値が他院と比べて高いのか低いのかは、比較の基準がなければ判断できません。
- 自院の生産性は、他院と比べてどの水準にあるのか知りたい
- どの指標を、どこまで伸ばすべきか具体的な目安を知りたい
- 自院の検査数とスタッフ構成なら、どうタスクシフトを進めるべきか相談したい
このようにお考えの院長先生へ向けて、内視鏡クリニック専門のコンサルタントによる無料経営相談を実施しております。自院の数字をもとにした経営診断と具体的な改善策をお伝えしますので、お気軽にお問い合わせください。


