【2020年 診療報酬改定対策】 地域連携部門の医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)採用方法について

2019年07月04日 (木)

科目:
内科
コラムテーマ:
採用

いつもめでぃまがをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所 病院コンサルタントの飯田です。

ここ数年、病院の地域連携部門(地域連携室、医療連携室、患者支援センター等)に力を入れている病院が増えてきました。10数年前までは、「医療相談室、医療福祉相談室」という名称が多かったですが、近年、地域医療、地域連携を行なっていく部門として、注目されるようになってきました。そもそも、病院の「相談」部門は、医療ソーシャルワーカー(以下MSW)が中小規模の病院に1人いれば良い方でしたが、現在では、複数名配置されている病院を多く見受けられます。

MSWの業務指針(厚生労働省健康局長通知 健康発第 1129001号)において、『他の保健医療スタッフ及び地域の関係機関との連携』が規定されていることもあり、地域包括ケアシステム構築に伴なう院外の連携が必要になったことも背景でしょう。
そのため、昨今、MSWの採用が難しいと言った声をよく耳にするようになってきました。そこで今回は、MSW(社会福祉士)の採用についてお話しさせていただきます。

MSWの求人方法として考えられるのは・・・

➀ハローワーク
➁都道府県のソーシャルワーカー協会求人情報掲載
➂日本医療社会福祉協会に求人情報掲載
➃都道府県の社会福祉士会に求人情報掲載
➄社会福祉士一般養成施設、短期養成施設に求人票
➅日本社会福祉士会に求人情報掲載
➆福祉のおしごと(都道府県福祉人材センター)に求人情報掲載
➇福祉系大学に求人票を出す
➈折込チラシ等の求人広告
※折込チラシ以外は、ほぼ無料です。

➀案外、ハローワークからの応募は多く見られます。しかし、ハローワークの紹介ですと、無資格者からの問い合わせが多いと言った問題があります。もしくは、社会福祉士受験資格はあるけど、試験に合格していない場合もあります。将来的に資格取得で問題なければ、採用を前向きに考えても良いかと思います。
(※社会福祉士合格率は、2019年29.9%、2018年30.2%、2017年25.8%)

➁都道府県のソーシャルワーカー協会に求人情報掲載
地域限定でMSWが転職する場合、こちらの情報を見る場合が多いです。日本医療社会福祉協会に入会しなくても、都道府県単位で入会できるため、地元のMSWのアクセスが見込めます。
都道府県によりますが、条件、給与等見比べることが出来るため、社会福祉士の有資格者は資格手当を付けるなどしていただくと応募が見込まれます。

➂日本医療社会福祉協会に求人情報掲載
医療ソーシャルワーカーの協会です。新卒の応募や転居目的の方の応募が見込めます。給与等の記載はないため、自院のホームページでMSWの条件のページにリンクを貼っておくことが必要です。

➃都道府県の社会福祉会に求人情報掲載
社会福祉士は病院だけでなく、高齢者施設、障がい者施設や、地域包括支援センター、特別養護老人ホームの施設長などで活躍しています。
社会福祉士の中で病院のMSWに興味がある方の応募が見込まれます。社会福祉士会の求人メリットは、MSW協会と違い、有資格者の応募が見込まれる事です。

➄日本社会福祉士会に求人情報掲載
社会福祉士協会です。例年、社会福祉士の国家試験は、1月末~2月初旬、合格発表は3月半ばのため、新卒の方の応募は難しいと思いますが、転職、転居の方の応募が見込まれます。

➅社会福祉士一般養成施設、短期養成施設に求人票を出す
実務経験にプラスし、養成施設にて社会福祉士養成施設に通い、社会福祉士受験資格を取得します。そのため、MSW経験者の応募が見込まれます。

➆福祉のおしごと(都道府県福祉人材センター)に求人情報掲載
MSWは、医療の中でも福祉職と言えます。そのため、MSWは「福祉のおしごと(都道府県福祉人材センター」の掲載可能な場合があります。スカウト機能がある都道府県もあります

⑨福祉系大学に求人票を出す
社会福祉士系大学に求人を出す方法もありますが、新卒採用の場合、社会福祉士試験結果が出ていない状況も加味する必要があります。また、数は多くはないですが卒業生が就職窓口に来られることもあるので、就職担当者から連絡をいただけることがあります。
福祉系大学卒のため、社会福祉士有資格者、もしくは社会福祉士受験資格所持者の応募が見込まれます。

⑩折込チラシ等の求人広告
看護師、介護職に比べると応募は少ない印象がありますが、まったく効果がないこともありません。
しかし、ハローワークと同じで無資格か、受験取得ありの問い合わせが増えることが想定されますので、応募の際、確認されることをお勧め致します。

今回のメルマガでは、「地域連携部門のMSW(社会福祉士)の採用について」ご紹介させていただきました。
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この記事を書いたコンサルタント

飯田 理恵

プロフィール詳細

社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員。長年、医療機関にて医療ソーシャルワーカーとして勤務。病院の医療ソーシャルワーカーは、病院経営に直結していると感じ、大学院にて医療ビジネス経営学を専攻。昨今の病院経営の厳しい状況から、地域連携、病院の認知度向上の側面から支援したいと思い、船井総合研究所に入社。現在は、様々な病院で地域連携室の強化に従事し、高い評価を得ている。

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