ズバリ!整形外科のリハビリ科の状況を簡単に知るコツ

2020年07月08日 (水)

科目:
整形外科
コラムテーマ:
マネジメント

こんにちは。
船井総合研究所の先森仁です。

皆さま、こんなお悩みを抱えてはいないでしょうか?

「オーダーは出しているのに、なかなか運動器リハビリの単位が伸びない」
「療法士がどんな対応をしているかが分からない」
「ミーティングはしているが、詳しい状況が把握できない」

これらは、医院様のご支援をさせて頂いていると、よく直面するお悩みです。
医師は、診察室にいらっしゃいますので、

  • 診察室という同じ空間にいる看護師さんやクラークさん
  • 比較的近くにいる受付さん

につきましては、状況を把握できているケースは多いのですが、空間が基本的には異なり、場合によっては、フロアや建物が異なることもある

「リハビリ室」

については、療法士にリハ科のマネジメントを一任し、先生方にとって、ブラックボックスとなっているケースも少なくありません。

ただ、なかなかミーティングの時間も割けないし、話を聞いても、療法士は「ちゃんとやっている」と言うし、どうすれば、リハビリ科の状況をちゃんと把握できるのだろうか??

ズバリ!結論から申し上げますと、

「リハビリのカルテを見る」ことです。

よくあるケースは2パターンです。

1.カルテの内容が、「1ヶ月以上」全く変わっていない

整形外科クリニックでは、病院と比較して対応する患者さんの人数が多いため(※整形:15〜20人、病院:5〜10人)、計画書・カルテを記載する人数が多いです。
そうなると、毎回丁寧にカルテ記載をすることが億劫になり、前回反映や「著変なし」などといった一言のみの記載で、ずっと続くケースがあります。

たしかに、患者さんのひとりひとり記載内容を忘れてしまったりすることはありますが、記載内容の変化がないカルテが多い療法士(リハ科)は、

  • 治療がマンネリ化し、流れ作業化している
  • 慢性期で変化が乏しい場合だとしても、患者と目標や治療経過が共有できていない

こうなると、治療効果は低く(→変わっていないと記載している)、患者満足度は低く(→情報共有できていない)、キャンセル率の悪化・離脱数の増加に繋がり、長期的に考えると再初診(≒ファン)数の減少に繋がります。

また、監査においても、前回反映や「著変なし」といった一言のみの記載が延々と続いているカルテは、監査の対象になり得ます。

対策としては、カルテに

①リハビリの目標または課題に関する経過(改善・変化なし・悪化)
Ex)歩行時の膝の痛みは、前回より軽減 VAS:5→2
②①の考察を一言でも
Ex)伸展制限が-10°→-5°へ。伸展時の疼痛も軽減
③①を踏まえた治療計画(いつも変更しなくて良い)
Ex)膝の可動域改善を継続

は、この程度の少なさであったとしても記載していくことを最低限勧めて頂ければと思います。
また、定期的に診察に入って頂くことで、先生も経過を確認する習慣も必要となります。

2.計画書・カルテの記載内容が多すぎる

先ほどのケースとは真逆の現象で、新人や新入職者に多いパターンです。
この場合は記載に時間がかかり、休み時間や診療後もなんか働いていて、残業時間が長くなっている事が多いです。

対策としては、
①記載内容が多くても、誰も見ないし、分からないことを伝える
②1.のケースに準じて、記載のポイントを絞る

このパターンは、リハビリには真面目に取り組んでいるが故の結果ですので、注意や叱責ではなく、気づきを与えるようなコーチングをして頂ければと思います。

リハビリ科の伸び悩みは、「治療のマンネリ化」に起因することが多いため、カルテ内容でその傾向を把握し、カンファレンスを行い、治療方針の共有を行ったり、勉強会を積極的に取り入れ、スキルアップを促すなど、クリニックを活性化して頂ければと思います。

今回は、「ズバリ!リハビリ科の状況を簡単に知るコツ」についてお伝えしました。
ご不明な点がありましたら、お気軽に弊社までご相談くださいませ。

次回のメールマガジンもお楽しみに!

 

 

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船井総合研究所
第二経営支援本部
ヘルスケア支援部
先森仁

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この記事を書いたコンサルタント

先森 仁

プロフィール詳細

前職では、理学療法士として疾患・医療介護問わず幅広い臨床経験、修士課程でのフィールドワーク・研究活動経験を活かし、“現場の課題をしっかり把握・分析し、早期に業績・利用者満足度の向上をします。
特に、整形外科クリニックを中心に、リハビリテーション科の稼働率アップ、教育体制の構築、運動療法の充実および通所リハビリの立ち上げ→稼働率アップを行ってまいります。

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